波切不動明王 奥の院

【真言】 なまく。さまんだ。ばさらなん。せんだ。まかろしゃな。そわたや。うんたらた。かんまん。

開運厄除 諸難消除 交通安全 家内安全 ほか

 この不動尊は石のお厨子(ずし)のお前立ちで、厨子の中の不動明王は秘仏で、いまだご開帳したことがありません。
 境内の一番奥にある奥の院は、崖下で不動の滝の横にある洞窟です。洞窟の中はいつも水雫が垂れ、それを集めた水(閼伽水・あかすい)を毎朝仏様にお供えします。この水を飲むと楽になる…と云われ、願を掛けている方や病人のある方が水を汲み帰り、飲まれる方もあります。

 不動閣には数体のお不動様がお祀りされております。この不動尊は不動の滝の下にあり、3m程の石造で足元に二童子(矜羯羅童子・こんからどうじ、制た迦童子・せいたかどうじ)を従えています。
 不動明王は、右手に大慧剣・だいえけん、左手に羂索・けんさくを持ち、剣は悪魔や煩悩をくじき、綱は自由を表し、左目は天を見、右目は地を見、左の下牙で上唇を噛み、右の上牙で下唇を噛んでいます。
岩の上に立ち背後には火焔がある姿は、耳にピアス、腕や足にはリングを付け、インドの奴隷の姿から由来していると言われています。
 不動明王は宇宙を司どる大日如来の教令輪身の三昧に住し給うた相であると説いているため、諸種の修法はこの尊を中心にして行われることが多くあります。
 不動閣のシンボル的なこのお不動様の背後には高さ30mの滝があり、水が荒々しく落ちているときのお姿は勇壮で心打たれるものがあり必見です。

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